NPO法人 小諸・高峰 森の会(蕎麦粉の栽培・生産)

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海抜1000メートルの高地で栽培する蕎麦

栽培は早春、地面の凍結が解けるとともに始まります。

当地の春は遅く、霜の到来が早いため麦などとの二毛作ができません。品種は長野県に適した信濃1号、ひすい蕎麦(長野S8号)で夏播き、秋収穫の秋蕎麦です。

種蒔きは7月初旬から、梅雨の合間を見ながら。成育期間の長いひすい蕎麦から始め10日間(離れた畑は7月下旬になる)。花は8月10日頃から、これに合わせミツバチの巣箱を設置してもらいます。種蒔き後70日〜80日目を目安に、9月下旬から10月中旬まで黒化率70〜80%で刈り取り。

3〜4月  :
除草のための耕起、有機肥料施肥と耕起
5〜8月  :
耕起、種蒔きと施肥、ミツバチの巣箱設置
9月    :
刈り取り(下旬から10月中旬まで)
10〜11月:
刈り取り、乾燥、粗選別(ごみ取り)、袋詰め、検査、出荷

蕎麦の栽培

蕎麦の栽培小諸市の海抜1,000メートルの高地の蕎麦の花畑。
さわやかな高原の風とミツバチ達が受粉を助ける。
ここは「あなたのそばがいい」の絶叫大会の会場でもあります。

堆肥の投入

堆肥の投入有機質として木材チップと野菜のくずを混合。3年をかけて発酵させたものを使用して地力をつけます。

耕運作業

耕運作業トラクターによる掘起しを行います。雑草の除去のため種まきまでの6月〜7月の間に4回〜5回行っています。

播種作業

播種作業大型トラクターに取り付けた装置によって、一度に6列(30 cm X 6列)の肥料散布と種まきが出来ます。

発芽

発芽種まきの後、4日〜5日で発芽します。発芽率もよく、成長も早いです。


土手の草刈り

土手の草刈り真夏に2回〜3回畑のまわりの草刈りを行います。刈り取りの準備でもあります。(畑のまわりを刈り込むことにより、機械を搬入し易くします。)そばの実に雑草が入らないようにするのです。


ひすい蕎麦(長野S8号)の花

ひすい蕎麦の花長野県で10年をかけて開発した、新品種です。2014年、初めての栽培に取り組みました。 開花は8月中頃です。


ミツバチによる受粉

ミツバチによる受粉養蜂家にお願いしてミツバチによる受粉を行います。そばの花は、風や昆虫のなかだち(媒介)がないと受粉が難しいのです。


「長野S8号」通称「ひすいそば」の畑

「ひすいそば」の畑私たちのそば畑は、南に八ヶ岳連峰、西に北アルプス、北に浅間山の連山を望む景勝地にあります。


刈り取り作業

刈り取り作業そばは種まきをしてから75日〜80日で収穫期を迎えます。7月25日頃に種をまくと10月10日頃に刈り取りができるようになります。

天日乾燥

天日で水分15%前後になるまで乾燥します。乾燥には4日間くらいを要します。


唐箕作業

大きなゴミ、雑草の種子などを取り除いた後(あら選別と言います)、風力でゴミ、塵、未成熟な実を取り除く「唐箕」にかけて完成です。


粒選別作業

丸抜き(皮むき)を行うための前工程として、玄そば(皮付)の大きさを5m/m〜3.6m/mまで10段階にふるい分けをします。


丸抜き作業

粒選別された玄そばを丸抜き機で皮を剥きます。


石臼(蟻巣石)による製粉

丸抜きされたものを花崗岩の石臼を用いて製粉します。そばは熱に弱いので、時間をかけて作業をします。